痛み止めのお薬やレントゲンなどの画像所見の考え方

こんにちは。
整体院芳流代表降畑です。
今日は整形外科で一般的に行われる痛みに対する検査や処方について考えます。
人類が二足歩行を獲得したのは600万年前？らしいのですが、腰痛や膝痛はそのころから始まったと言われています。
そして時を経てこの現代、「医学が発達した」と言われる昨今でも腰や膝の痛みは多くの方々を悩ませています。
何故でしょうか？
それは医学が「痛みや症状が起こった『結果』にしか目をむけてこなかったから」です。
「？？？？？」ですね。
では今のあなたにとって分かりやすく例を挙げたいと思います。

これと

これです
実際整形外科に行くと９割以上の方がこの
「レントゲンやＭＲＩ等の撮影」と「痛み止めの処方」の２つのステップを踏んでいると思います。
「なんの疑いもなく症状がよくなると信じて…」
では改めてこの２つについて考えてみましょう。

レントゲンでは骨の状況が分かるので骨の異常（骨折の有無など）を見ることができます。

ＭＲＩでは骨だけでなく、脊髄（背中を通っている神経の束）や椎間板などの様子までわかります。

ここまでで大抵の方は
「骨と骨の間が狭い」・「ずれて（すべって）いる」・「椎間板が飛び出している」
→「だから痛い」
と
「画像上の問題点＝痛み」
と言われていると思います。
ここには皆さん何の疑問も抱きませんよね？私も１０年前なら何の疑問も抱きませんでした。

でもここからがポイントです。
2011年11月16日に放送されたNHK番組「ためしてガッテン」によれば・・・

『腰に痛みのない健康な方15名』、腰のMRI検査をした所、
14名の腰に椎間板ヘルニアが見つかりました。
この番組では
「腰の痛みの原因＝ヘルニア犯人」説は「国民的大誤解」
であるという内容でした。

それを更に突き詰めた研究論文があるんです。
腰痛の有無関係なく４０歳以上の方１６９０人（かなり大規模）を集め、その全員にＭＲＩの撮影を行いました。

そうすると
「約８割の人（1350人程度）の腰にMRI上の問題が見つかった！
しかし
実際痛みがある方はそのうち１割程度しかいなかった」
のです。
実際の論文内容はこちらをご覧ください。
これは医大の整形外科が出した論文なので、医師それも大学病院の整形外科医が証明してしまったのです。
しかしこういう都合の悪い部分は表にはあまり出てきません。
そして実際のところ
「行きなれない病院に行って、専門のお医者さんにレントゲンやMRIの画像見せられて
「ここが悪いから痛いんですよ」って言われたら」信じるしかない。。。。
知らないって恐ろしい事です。
でも今あなたはこの現実をどのように考えますか？

痛み止め処方されていますよね。

大抵は「（非ステロイド性）抗炎症薬」というものです。
抗炎症薬は「炎症があれば」有効です。
炎症は例えば捻挫、打撲、骨折などにより腫れたり、熱を持ったりした場合を指します。
血液検査でＣＲＰという値によって示されることもあります。しかし
「大抵の腰痛は炎症ではない（ＣＲＰは上昇しない）」
んです。
ですから抗炎症薬はあまり意味をなさないのです。
またリリカというお薬もありますね。これは脳に作用し、痛みを感じる器官を鈍らせる効果があると言われていますが、飲んだその時効果があったとしても根本的な部分が変わるわけではないので薬効がなくなればまた痛い訳です。

よくよく考えてみて下さい。
「腰の骨がずれている」と診断したのであれば「そのずれを治す」ことが率先してやるべきことなのに、ここに痛み止めのお薬って整合性がとれていませんよね？
それでも実際は「お医者さんは保険が効くし国に公的に認められている！」

これまで「薬を飲んだらよくなった」という経験もあったと思いますので

「処方された薬を飲んでいればいつかはよくなる」と思ってズルズル引っ張っていませんか？

私は病院勤務時代にこの現実を知り、病院を離れ当院を始める決意をしました。
結局のところ、痛みの原因の見つけ方もそれに対する治療方針も的外れ（時代遅れ）なんです。
でもここで私がいくら「レントゲン等だけでは痛みの原因は掴めない、薬はあまり意味が無い」といっても
信じない方の方が多いと分かっています。私も含めそういう環境で皆育ってきたわけですから仕方ないと思います。
ですから私は信じて下さった方を改善させるという事を積み上げていくしかないと思っています。

「来院者の声」はそのためにもいただいています。

人間の身体は画像だけで一義的に決められるほど、そして痛いところを揉んだだけで良くなるほど単純ではありません。もっともっと複雑です。
私はそれにどれだけ苦労してきたことか！
医療の発展は素晴らしいと思います。しかしこの足腰の問題に関しては「やっていることが古い」と言わざるを得ません。
「整形外科の古い判断と治療法だけに頼り続けるか？」
「それともより改善できる可能性が高い他の方法に乗っかるか？」
そういう部分をあなたご自身で判断する時代になっているのです！！
整形外科や接骨院はあくまで選択肢の1つです。そこで改善しないことがこの時代では絶望ではありません！！