
脚組みストレッチにより泥沼に陥っていた40代女性
こんにちは。
施術とリハビリで痛みの本質的改善を目指す整体院芳流代表の降畑です。
今日も症例報告致します。
今日は「脚組ストレッチにより泥沼に陥っていた40代女性」です。
この方は会社員です。
都内に通勤されていて社内では基本的にデスクワークが多いです。
二人のお子さんがいらっしゃり、お二人とも大学生で「手よりお金がかかる頃」
とのことで頑張ってお仕事されています。
一方ご自分の時間も大切にされていて休日やお仕事後にヨガやスイミングにも通っています。
しかし2年前から腰痛に悩むようになりました。
最もつらいのは椅子から立つ時で仕事中もかなりストレスになっていました。
そこで自分で何か出来る事はないかとYouTubeやインターネットで調べたところ
「腰痛にはお尻の筋肉を伸ばすと良い」
という内容で脚を組んでストレッチすることを実践することにしました。
もともとヨガに通っていたこともありストレッチは自分に導入しやすい事でした。
しかし腰痛は日を追うごとに悪くなるような気がしていました。
症状は腰だけでなく下肢にも表れるようになり、特に夕方長く歩くこともつらくなってきてしまいました。
「これはこのままではマズイ」と
近くの接骨院や整形外科にも行きましたが結局よくならず途方に暮れていたところで当院にいらっしゃいました。
では検査していきましょう!
当院では「本来あるべき体の支え方が崩れてくることで痛みが出る」という考え方のもと
その「支え方を取り戻す機能回復(=リハビリ)」というアプローチによって改善を図っています。
実際「腰痛や坐骨神経痛と言ってもそうなるまでに様々な背景があるので当院では限りなくお身体の特徴を細分化し、
その方なりの身体の崩れ方を捉えた上でピンポイントでアプローチしていきます。」
先ずは検査やカウンセリングにより身体の崩れを8つのパターンの中から細分化を行います。
パターンは
「腰椎圧迫骨折、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、仙腸関節障害、
筋筋膜性腰痛症、脊髄終糸症候群、梨状筋症候群、いわゆるギックリ腰」
があり
これは論文そして書籍の情報だけでなく
これまでの関わった沢山の患者さんの過去のデータを解析し得られた当院独自のものです。
実際この方もドンピシャで一致するパターンがありましたので
状況をご説明し、同意を得た上で先ずは施術です。
施術の内容もパターンによりメニューが決まっています。
この方にはAKAと頭蓋仙骨療法と筋リラクゼーションの組み合わせです。
そして当院では「施術はあくまでも改善までの一手段」であり、
「本来の支え方を取り戻すためのリハビリ」ももちろん大事です。
リハビリというとどうしても「筋力つける」とか「施設で頑張るもの」と思われがちですが、
当院では「ご自宅で行っていただきながらうまく体を使えるようになっていただく」
事を最も大切にしていますので、しっかりその動きをお伝えします。
しかしながら実はこの方はそのリハビリを行っても改善の反応がイマイチでした。
やっぱり人の身体って「難しいな、奥が深いな」と思うときです。
そこで私は習慣的に行っている体操や運動をすべて伺い確認しました。
その結果
実はこの「脚を組んでお尻の筋肉を伸ばすストレッチ(下図)」
が最も悪さに繋がっている事が判明しました。
このストレッチ確かに一般的には腰痛に効果があります。
私も一時期お伝えしていたことがあります。
ただしこれも「ただやれば良い」というものではないんです。
『ちゃんと効果が出るように行えば』痛みを軽減する効果はあります。
一方で見よう見まねで行っていると痛みを増悪させるリスクが間違いなくあります。
どのエクササイズや体操もそうですが「ただやれば良いわけではありません」
ですから私もYouTubeなどで一方的に体操やストレッチをお伝えすることはありません。
それが「うまくできているかどうか実際私の目で確認する必要があり、それがないと無責任になると思うから」です。
そしてこの方には改めてそのストレッチの方法をお伝えしました。
その後初回から約2ヶ月後は生活上で苦になることはなくなったそうです。
いやはやどこで悪い習慣に陥るかわかりませんね。
このご時世いろんな情報が飛び交っていますが
実践する場合は少なくとも
「やって痛みが出たり、強くなったりするものはやらない」
という線引きで行ってみてくださいね。
今日はこれまで。
ではでは。