人間の体と慢性痛の関係は家に例えることができます。
家の柱が人の骨、地震などの揺れに対して元に戻そうとする働きが筋肉です。
家が新しいすなわち若いうちはそれなりに地震が来ても耐えられますね。

しかし、家がそれなりに古くなってくる４０代以降では柱も古くなるだけでなく、
建物を支えている筋肉の働きも低下して小さな地震でも少しずつ家が傾いてきます。

そこに大きな地震が来たりして傾きが更に大きくなると家が傾いてしまい、
場所によっては中の人や物が圧迫されて苦しくなります。これらが「痛みの出る状態」と考えることができます。

この時に建物には目を向けずに圧迫された物や人に対してひたすら食料と水だけを与えているのが痛み止めや注射などの医学的処置です。
その時はなんとかなるかもしれませんが、地震が来たり時間の経過によってもっと悪くります。

痛いところを押すマッサージは筋肉を癒してあげるだけ。気持ちいいかもしれませんが働きは何も変わりません。
それに対して大工さんの役割をしているのが当院です。

柱を若くして上げることは難しいのですが、筋肉の働きを誰よりも知っているのは理学療法士すなわち私です！
その筋肉に息を吹きかけるのが私の施術。
傾いた家を元に戻そうとするきっかけを作ります。そしてまた地震が来た時にこうやって働きましょうと働き方を再び教えてあげることが
すなわちリハビリテーションをベースとしたなセルフケアです。
これが整ってくると中の圧迫は減り、痛みは軽減するという仕組みです。
施術で息を吹きこむだけで痛みが改善することもありますが、やはりもともとの悪いクセが強いのでリハビリ的なセルフケアと施術を併用することが大切です。そうすると２ヶ月ほどで痛みの出にくいお身体になっていきます。