腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症あるある
- 〜レントゲンやMRIの画像と症状だけで判断されてしまっている〜
- 「腰下肢痛があり、整形外科でレントゲンやMRIをとったら脊柱管狭窄の所見が認められた」
だから狭窄症!!
いえいえ
これだけじゃ腰部脊柱管狭窄症と判断出来ません。
ご存じですか?
40歳以上の方のうち約80%はMRIの画像上は
「脊柱管が狭窄している」のです。
でも実際痛みやしびれの症状が出ている方はその10%程度。
これってどういうこと?
「40歳以上の8割(ほとんど)の人はMRI上では狭窄症なんです。でも実際症状が出ている人はそのうちの1割しかいない。」
この現実が分かっていてもMRIを信じますか? - 〜間欠性跛行〜
- 「痛くて長く歩けないけど休むと歩ける間欠性跛行が出たら歩かない方が良い」
いえいえ
腰部脊柱管狭窄症の典型症状といわれる間欠性跛行…
痛くなるから歩かない方が良い
痛くなるなら歩くな!という医師もいますね。
この症状は歩かなくなるともっと歩けなくなります。
泥沼に陥ることがとっても多いこの症状
血管性のものである場合を除き当院では歩くことを勧めております。難治性といわれるこの症状2か月で改善させませんか? - 〜腰部脊柱管狭窄症と反り腰〜
- 「腰部脊柱管狭窄症は反り腰であるほどなりやすい。だから腰の丸い人はなりにくい」
いえいえ
腰部脊柱管狭窄症は反り腰だからなりやすいなどの姿勢の影響はそれほどありません。一番の問題は腰が丸まっている状態からスムーズ伸ばせなくなったり、逆に腰が丸まっている状態からスムーズに伸ばせなくなってしまう事なんです。
ですからデスクワークで背中が丸くなってしまっている方も脊柱管狭窄症になるリスクはかなりあります。 - 〜「腰部脊柱管狭窄症と腰反らし」〜
- 「腰部脊柱管狭窄症では腰を反らす体操は症状を悪化させる。だから腰は決して反らしてはならない」
いえいえ
腰部脊柱管狭窄症は腰を反らすと悪化するのは1割程度。実際に立って手を腰にあてて腰を反らしてみてください。それによってあなたの症状が悪化するならば確かにやらない方がいいのですが、やってみて腰を反らしても症状が悪化しないのであれば腰を反らすことは悪い事ではありません。 - ~コルセットや腰ベルトの有効性~
- 『腰部脊柱管狭窄症はコルセットや腰ベルトで固定や保護した方がいい』
いえいえ
腰部脊柱管狭窄症って「症候群」なので原因は腰にあるわけじゃないことの方が多いです。腰を動かす機会も減るので逆効果であることも多いんです。ですから足腰の症状があるから「コルセット」と安易な判断での使用はお勧めしません。
骨盤ベルトやコルセットを使った方がいいケースももちろんあります。
当院では検査によって使うべきかそうでないかしっかりお伝えしています。 - ~腰部脊柱管狭窄症の予後~
- 『腰部脊柱管狭窄症は一度なってしまうと改善することなんてない。だから痛くないように過ごすしかない』
いえいえ
腰部脊柱管狭窄症って整形外科で診断されると医師からは「痛くないように過ごして」、「安静」、「最後は手術です」って言われてしまうので「もう改善することはない」って思いこんでしまっている方かなり多いですが、そんなことは全然ありません。ちゃんと問題点が見つかってやることやれば変われる可能性はまだまだあります。
脊柱管狭窄症といわれてもあきらめないでくださいね。 - ~腰部脊柱管狭窄症と手術~
- 『腰部脊柱管狭窄症は手術が有効!だから早めに手術した方がよい!!』
いえいえ
これを否定する理由は主に2つ。
①本当にあなたのその症状の原因がMRIで見えている部分であるならば手術はうまくいくでしょう!しかしそもそもそこに痛みの原因がある方はほとんどいないのです。
「変形性股関節症」「梨状筋症候群」「仙腸関節障害」など別の要因だとしたら
高額な手術費用と痛い思いだけして何も変わらず終わります。
②手術のリスク
手術には少なからずリスクを伴います。
術後「何も変わらない」というだけならいい方です。手術する場所が場所だけに術後
「力が入りにくくなった」「うまく歩けなくなってしまった」という方もいらっしゃる部分はやはり現実存在します。
痛みを早期に改善させたい気持ちはわかります。
しかし安易に手術に走らずぜひご相談いただきたいと思います。
あきらめないで一度検査を受けにいらしてくださいね。 - ~腰部脊柱管狭窄症と筋力強化~
- 『腰部脊柱管狭窄症は筋力が低下して起こっているから積極的に筋力強化した方がいい!!』
いえいえ
少なくとも当院では筋力強化は一切行っておりません。
そもそもどこの筋力をつけるのでしょうか?
腹筋運動やスクワットをひたすら行うのでしょうか?
継続できずににあきらめてしまっている方が多いのではないでしょうか?
筋力つけるなら痛くない範囲で歩いたほうがずっと効果的です。